中也からの秋聲{ 中也編 }
2017年 03月 04日
そして
暗闇の中でも心にまっすぐ届く詩は、
光を帯びて 素晴らしいのです。
私の一番好きな詩、 『 月夜の浜辺 』をどうぞ。
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月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちてゐた。 それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが なぜだかそれを捨てるに忍びず 僕はそれを、袂(たもと)に入れた。
月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちてゐた。 それを拾つて、役立てようと 僕は思つたわけでもないが 月に向つてそれは抛(ほう)れず 浪に向つてそれは抛れず 僕はそれを、袂に入れた。
月夜の晩に、拾つたボタンは 指先に沁み、心に沁みた。
月夜の晩に、拾つたボタンは どうしてそれが、捨てられようか?
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あぁ、
好きです! この詩 一生好きです!!
詩という芸術に
全身全霊すべてを尽くした
天才 中原中也
ちなみに、私の中也との出会いは高校の国語の教科書。
そして、薮田さんと私、同じ母校でした。おぉ〜!
次回は秋聲編です!
ひいてませんか 笑?
ついてきてくださいねー^^
⭐︎⭐︎
by akamusemum123
| 2017-03-04 00:00
| 人