ドーナッツな夜

満月の日に、

ふと思いだした。

まだ季節は秋のはじめ

帰りのバス停で

たまたま出会った

美しいアフリカ人の女性のことを。

行き先が同じで、

馬があい

バスの中でも、

お互い好きな美術の話やプライベートなお話まで

たのしくて話が止まらなかった。

彼女は

アフリカならではの

ポジティブな明るさとたくましさ、

そして

どこか日本人のような奥ゆかしさを持ちあわせた

ステキな女性でした。

終点、

お別れのときに 美しい日本語で

「 お口に合わないかもしれないけど、コレどうぞ 」と

渡された大きなドーナッツ。

空腹と喜びで

思わずすぐにパクついた。

一期一会の

ステキで不思議な夜でした。

夢だったのかな…と思ったけど、

この写真があるから

ほんとうだ。

また会えたらいいな。

満月の日に

美味しかったドーナッツな夜を思いだした。

⭐︎⭐︎